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取引先・請求先と請求・入金

一般論として

請求における分類 の要件として４点が想定されます

1. 同一取引先に対する請求書の部門別出力（送付先が異なる・締日が異なる）

2. 消費税の端数丸め処理単位

3. 残高の計上単位

4. 入金の単位（個別入金・一括入金）

これらを原則なく適用していくと矛盾が生じる可能性があります。

例を挙げると

• 消費税計算は総額に対してであるのに、部門ごとに送付先が異なる

• 部門ごとに締日が異なるのに残高を表記しなければならない

などです。

こうした矛盾を避けるために　JDEAN　では、次のとおり原則を定めます。

次の３点は、取引先ごとに統一

• 消費税端数丸め単位

• 残高計上単位

• 請求書残高表記方法

ただし、次のルールに則って整合性を確保する

１．消費税端数丸めを　締・取引先ごと　にした場合

• 残高計上単位は、〔取引先ごと〕または〔残高管理なし〕とする

• 請求書残高表記は、〔請求合計書のみ表記〕とする

２．同一取引先の中に異なる締日の請求先がが含まれる場合

• 残高計上単位は、〔請求先ごと〕または〔残高管理なし〕とする

３．残高計上単位を　請求先ごと　にした場合

• 入金入力は必ず請求先別に行う。一括入金であっても、分割して入力する。

４．残高計上単位を　取引先ごと　にした場合

• 請求書残高表記は、〔請求合計書のみ表記〕、または〔残高表記しない〕とする

• 入金処理は取引先ごと で行う。請求先が複数あっても、請求先別の入金入力はしない。

５．取引先に分類がない場合

• 請求先Ｎｏは必ず【0】を使用する。

• 残高管理する場合は、残高計上単位は、〔取引先ごと〕、請求書残高表記は〔請求明細と請求合計〕が使用できる。

なお請求先を複数使用して分類する場合は決して【請求先コード０】に請求をたてないでください。

【請求先コード０】は全請求先の集計値および入金額を格納するためにシステムが使用します。

具体的な運用例として

ケース１：請求書を分類別けするが、残高計上・入金は一括

• 請求先を使用して請求書を分類する

• 消費税端数処理はどのようにも設定できる

• 残高計上単位を〔取引先ごと〕、残高表記を〔請求合計書のみ表記〕とし、請求明細に残高表記しない（合計請求書に表記）

• 合計請求書（鑑）はどのようにでも使用できる

• 取引先に対し入金処理をする

ケース２：請求書の送付先が複数あり消費税も明記するが、入金は一括でされる

• 請求先を使用して請求書を分類する

• 消費税端数処理を〔締・請求先ごと〕に設定

• 残高計上単位を〔取引先ごと〕、残高表記を〔請求合計書のみ表記〕とし、請求明細に残高表記しない（合計請求書に表記）

• 取引先に対し入金処理をする

ケース３：同一の企業だが部門ごとに残高表示する。入金は全部門一括でされる（建築・工事現場などによくある）

• 請求先を使用して請求書を分類する

• 消費税端数処理を〔締・請求先ごと〕に設定

• 残高計上単位を〔請求先ごと〕、残高表記を〔請求明細と請求合計〕とする

• 合計請求書（鑑）は必要に応じて使用する

• 一括入金したものを請求先ごとに分割し、入金入力する